10月14日(木)〜17日(日) 「山口安次郎」唐織袋帯遺作展

2010.10.10 Sunday

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    とき  10月14日(木)〜17日(

    ところ 中島屋呉服店特設会場 


     錦秋の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申しあげます。
     弊店では、日本の伝統工芸の素晴らしさを、福井の地に紹介したく、山口安次郎展を4年前から、毎年1回開催してまいりました。平成19年秋開催の「第1回山口安次郎展」では、山口安次郎氏(当時103歳)を弊店にお迎えし、貴重なお話を伺いました。しかしながら、残念なことに、平成22年2月に105歳の天寿を全うされ、4回目となる今回が遺作展となってしまいました。遺作展では、安次郎氏の織職人としての人生を映像で紹介するとともに、彼の残した数々の素晴らしい唐織袋帯及び唐織名古屋帯を展示いたします。

    安次郎来店と安次郎仕事中

     山口安次郎氏は、京都西陣を代表する織職人でした。93年にもおよぶ織り人生のなかで、能装束の復興と製作に半世紀にわたりまい進されました。
     唐織とは、撚りのない太い絵緯糸をゆるやかに浮き上がらせ文様を作る技法で、刺繍のような趣きがあります。能舞台では、主に女役の表着として用いられる小袖形の重厚華麗な装束の事をさします。安次郎氏は、演者の事を思い、装束を少しでも軽く仕上げるために、唐織の糸が裏になるべく浮かないように工夫されました。
     このように、安次郎氏の職人としての93年の経験が織り込まれると、非常に軽く締めやすく、能装束同様、絢爛豪華な唐織袋帯が出来上がります。能装束写しの文様や、創作文様など、西陣最高峰の技術を駆使した技と、織りへの情熱がとけあい、悠久の輝きを放っています。

    能装束

     安次郎氏いわく、「能装束でも500年持つ。袋帯なら、もっと持ちまっしゃろ。」
     何世代にもわたり、ご使用いただける家宝ともなるべきお奨めの品です。
     是非、皆様方にご高覧賜りますようお願い申しあげます。